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 ISM研究会の皆さん,メーリングリスト管理者の今井です。

 現状では,ISM MLでは,一定の(メーリングリストサーバに登録された)メ
ールアドレスからしか,投稿することはできません。同一人物の投稿であって
も,登録されているのとは異なるメールアドレスから送信された場合には,そ
の投稿はメーリングリストをつうじて参加者に配信されずに,管理者(今井)
のところにだけ届けられます。これをbounceと言います。

 このような措置は,クローズドなメーリングリストを運営していくのには非
常に都合のいいものです。と言うのも,たとえなんらかの理由で参加者以外に
このメーリングリストのアドレス([email protected]および
[email protected])が漏洩したとしても,参加者以外は決してこの
メーリングリストに投稿することができないからです。参加者は,“このメー
リングリストに投稿されたメールは参加者本人のメールだ”と安心して読むこ
とができます。宣伝メールは別にしても,デマメール,中傷誹謗メール,個人
情報暴露メールなどの場合にはたいてい,そもそもヘッダが偽造されているの
ですが,参加者登録情報データベース自体が公開されていないから,メーリン
グリストサーバがハック(ここでは,不法侵入者によって乗っ取られること)
されない限り,ヘッダ偽造(“なりすまし”など)の心配も殆どありません。
──以上が,このような措置のメリットです。

 しかしまた,このような措置にはデメリットもあります。(1)Webメール
(yahooとかhotmailとか)にいつも使っているアドレスとは異なるアドレスを
持っている場合に,旅先とかインターネットカフェとかでこのアドレスからメ
ーリングリストに投稿するのは不可能です。(2)メーラの設定上,実際にメー
ルを送信する端末毎に異なるアドレスを書き込む場合があり,この場合にも登
録されたアドレスをヘッダのFROM欄に書き込むメーラ以外からは投稿すること
はできません。

 このISM MLの運営においては,投稿が管理者の手元にbounceされたことが,
既に8回あります。この場合には,参加者側で設定を変更するか,管理者側で
設定を変更するかしかなく,いずれにせよ,かなりの時間の無駄が生じまし
た。

 こうして,主として技術的な理由から,管理者の独断で,現在のメーリング
リストの設定を変更して,投稿元のアドレスに制限を課さないようにしまし
た。今後は,参加者の皆さんはどのアドレスからでも投稿することができま
す。

 ただいま「主として技術的な理由」と申し上げましたが,この変更によって
上記のメリットが失われるわけであり,このことは単に技術的な変更に留まる
ものではなく,運営上の問題を含んでいます。すなわち,エロ宣伝,ネズミ
講,デマ,中傷誹謗,個人情報暴露,なりすまし,ログ流し,サーバ攻撃な
ど,公開されたメーリングリストが抱えている愚劣な現象を完全に絶対に排除
することは,技術的には不可能になります(但し,これは技術的な可能性の話
であって,現実的には,この程度の規模のメーリングリストでそんなことが起
こるとも思えませんが)。異議のある方は,どうかこのメーリングリスト上
(あるいは研究会の例会上)で問題提起してください。

 なお,設定の変更は投稿元のアドレスに関するものだけであり,配信先のア
ドレスに関するものではありません。つまり,以前と同じように,配信先につ
いては,外部の第三者にこのメーリングリストの投稿が公開されるわけでは決
してありません(メーリングリストサーバがハックされない限り)。この点で
は依然としてクローズドな性格が保持されていますので,投稿する方はどうか
ご安心ください。