著者からの警告

この投稿はコンピュータについての技術的な問題をオチャラケて扱ったものです。興味のない方はどうかお読みにならないようお願い申し上げます。俺の投稿は大抵はゴミですが,これは本当に読む価値のない,ゴミの中のゴミです。

本文

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ラ・マン〜廃人〜
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主題歌:松田聖子『ブッこわれて,廃jing』

♪ブッこわれて,廃人〜
    ♪おもちゃじゃないの,廃人〜
♪無理を突き通して〜

 これからするお話は,私の愛用するインチキパソコン,ジェニー3号と私と
愛と葛藤の日々を描いた大河ドラマである。

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第一回 青春編
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 私は10GBのHDDをプライマリのマスタに,また通常は720MBのHDDをセカンダ
リのマスタに繋いでいる。時々,バックアップの必要上から,720MBの代わり
に1.2GBのHDDを繋ぎ替える。ただ最近,肝心の10GBのHDDの容量が足りなくな
ってしまったので,二代目のHDDを買い足すことにした。

 私はこの2年間あまりの間,パソコン雑誌というものを買ったことがない。
金がないからだ。だからパソコン関連の最新知識には全く疎い。疎いが金はな
いから,新宿のジャンクショップに行って,バルク品のHDDを探した。

 Ultra-ATA/100,回転数7200RPM,容量30GB,バッファ2MB,シークタイム
8.5msが最近の売れ筋のようだ。てゆーか,店においてあるのはUltra-ATA/100
ばかりだ。俺様のマザーはUltra-ATA/100に対応していないから(動くことは
動くが)猫に小判だ。Ultra-ATA/66を探すのは苦労した。

 おっと,Ultra-ATA/66,20GBのQuantumのバルク,「激安品」があるじゃな
いか。俺様はスペックを見た。ほぅ,シークタイム12ms,ちょっと遅いなぁ。
バッファは512KB,まぁ,こんなとこだろうな。回転数は……っと,ふむふ
む,4400RPMか。

 え? 4400RPM? 4200でも5400でもなく,4400? なんじゃそりゃ〜! これ
が「激安」の秘密かい(笑)。

 私はジャンクショップのジャンキー店員に尋ねてみた。

「えーらく中途半端な回転数だなもし」

ジャンキー店員は虚ろな目で答えた。

「音さ小さくさせっため,わーざと回転数落としてるだに」

──そりゃ誰も買わないぜ。激安品になるわけだ。てゆーか,そんなもん,作
るんじゃねー。回転数落とさずに静かにさせろー。

 だが私にはお似合いだ。なにせ年末に買った数の子とからすみのせいで,私
の財布はヘリウムよりも軽いのだから。

 早速自室で720MBのHDDをはずして,20GBのそれを付けることにした。俺の大
事なHDDはビニール袋に入っていた。解説書の類いは,紙っ切れ一枚入っていな
い。本当のバルクだ。

 最初にやらなければならないのは,電源を切ることである。私は基本的に,
HDDを付け替えるときしか電源を切らない。HDDを付け替えるのも久しぶりだか
ら,電源を切るのも久しぶりだ。

 なんかジャンパーの位置がよくわかりにくいけど,まぁ,いいや,適当にい
じくっちゃえ,ゲヘゲヘゲヘ。さぁ,スイッチオンだ!

──その時はまだ,二人の間にあんな出来事が起ころうとは,ジェニーには思
いもよらないことだったのです。