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 ISM研究会の皆さん,今井です。ISM HPから名称変更したISM on the Webに
ついての話題です。

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* この投稿の以下の部分は,コンピュータについての *
* 技術的な話題がでてきます。                     *
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 現在仮公開中のへなちょこ書評のスタイルおよび文書構造に準拠して,メー
リングリストの過去ログ,研究会のレジュメ,研究会の記録のスタイルおよび
文書構造も変更することにしました。

 手でHTMLファイルを書いていると,どうしてもHTMLタグのスペルミスが出て
きます。また,予想できない条件によって,俺がHTMLドキュメントを書く時に
使っている自作の秀丸マクロが予想できない挙動に走ることがあります。──
まぁ,別名,バグとも言います(笑)。そこで,この際,HTMLファイル検証ソ
フトに通して,スペルミスをチェックすることにしました。

 このような検証ソフトにはいくつかのバリアントがありますが,定評ある
Another HTML-Lint
http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/
(石野惠一郎さん作)を使うことにししました。このソフトが定評があるの
は,寧ろ,“通常のgenerator[*1]がどれほど無茶苦茶なことをしているの
か,よくわかった”なんていう点にあったり,“アクセス性を高めるために
は,こういうことをしちゃいけないってことが初めてわかった”なんていう点
にあったりするのですが,単なるスペルチェックの役目も十分すぎるほど十分
に果たしてくれます。

[*1]市販の,あるいはブラウザに付属の,HTMLドキュメ
ント作成ソフト。いわゆる,ホームページ作成ソフト。
W3Cは“authoring tool”と呼んでいます。総てが総て
というわけではないが,中には,特定ブラウザしか解釈
しないタグを平気で使ったりするソフトもあるようで
す。

 ご存じの方も多いかもしれませんが,Another HTML-Lintの最も一般的な使
い方は,openlabのサーバへのゲートウェイ
http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllint.html
を利用するというやつです。つまり,HTMLファイルなり,ファイル化していな
いストリームのHTMLドキュメントなりをopenlabのサーバが取得して,解析す
るわけです。

 ここで,ISM on the Webに含まれている,パスワードでロックされたページ
がどうなるのか,ご心配な方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です。と
言うのも,ローカルディスクにWebサーバを構築してローカルファイルにURLを
付与し,ローカルディスクにHTML Lintをインストールし,ローカルディスク
にあるPerlインタープリタにかけて検証したからです。つまり,俺は,一切,
オープンな通信環境を通らずに,ローカルディスク内で完結した環境で,
Another HTML-LintでHTMLファイルの検証を行ったわけです。てなわけで,プ
ライバシーデータの流出は一切あり得ません。

 こういう,技術的な話が多く,また些末な事柄を,一いち報告するべきでは
なかったのかもしれませんが,プライバシー保護ポリシーと抵触する疑いをも
たれかねない行為なので,この場で報告しておきました。

 えーと,結果を言うと,ブラウザでの表示チェックでは見付からなかったス
ペルミスが,結構,見つかりました。普段,ブラウザのことをぼろくそにケナ
している俺ですが,やはりブラウザのエラー訂正機能のお世話になっていたわ
けですな。

 それから,Another HTML-Lintと当方の判断とでは若干異なっている点もあ
ります。Another HTML-Lintは100点満点の減点法で,HTMLドキュメントの採点
をしてくれるのですが,当方の独自の判断に基づいて,敢えてAnother HTML-
Lintが減点対象にしているものを訂正せずにしておいたものもあります。だか
ら,現状では,ISM on the Webに属する総てのHTMLファイルが,Another 
HTML-Lintの採点で100点のスコアを達成しているわけではありません。