表題: | [ism-topics.446] Tell the Truth! |
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投稿者氏名: | 今井 祐之 |
投稿日時: | 2001/05/16 03:28:18 |
ジャンル: | 話題提供(食物) |
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ISM研究会の皆さん,代々木のラルフ・ネーダーこと,今井です。 どうでもいい話なのだが,今日,新宿のデパートで魚を買いに行ったら,桜 色の魚が大量に置いてあった。「天然物」の「鯛」と書かれている。よくよく 見てみると季節遅れの花鯛(血鯛)であった。 旬を外れてはいる(卸したところ,卵巣が成長していた)[*1]が,何よりえ らく安かったし,大型だったので買ってしまった。それはそれで楽しめたのだ が,花鯛は花鯛と書いた方がいい。一言で「鯛」と言ったら常識では真鯛を指 す。いやそもそも厳密には「鯛」などという魚は存在しないのだから,真鯛は 真鯛,花鯛は花鯛,黄鯛(連子鯛)は黄鯛と書いて欲しいものだ。花鯛には花 鯛の楽しみ方があるが,それは真鯛の楽しみ方と少し違うからだ。 [*1]大量に捕れる時期と本当に旨い時期とは必ずしも同 じであるとは限らないということだ。特に,これは産卵 のために深海から浅瀬に上がってくる魚の場合にそう言 える。この点でも,テレビの奥様番組なんかの中には, 嘘が平気で罷り通っているものがある。 尤も,もう一歩踏み込んで言うと,日本列島は南北に 長く,しかも日本海と太平洋とでは海流の質が違うか ら,産地によって旬が違ってくるということとともに, 調理法によっても旬が違ってくるということが言える。 例えば,松江では鱸は冬の食べ物だそうだが,これは奉 書焼きにするからであろう。このことを考慮に入れる と,常識的に旬と呼ばれている時期を失しても,調理法 次第では,かえって美味しく食べられるかもしれないと いうことである。やはりこの点でも,テレビの奥様番組 の中には嘘ばかりついているものがある。 食品表示の仕方が変わって,以前と比べると,消費者に親切になったが,こ ういう点は,まだまだ甘いようだ。