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ISM研究会の皆さん,今井です。ちょっと補足です。
“[ism-study.70] Some schemes of "Personifizierung"”(2000/03/08
01:09)における浅川さんの──
>ここで生じる一つの疑問は、〈諸関係のアンサ
>ンブルとしての人格〉と呼べるのは、「シェーマA」では、もちろん“人格b”ですが、
>「シェーマA’」では、b1なのかb2なのか、それともその両方なのかということです。
という質問に対して,俺は,“[ism-study.71] Re: Some schemes of
"Personifizierung"”(2000/03/08 04:35)の中で,──
>両方です。
と答えました。両方なのですが,位置付けはちょっと違うのです。
b1は直接的には諸物象の関係のアンサンブルですが,b2は直接的には諸人格
(但し物象の人格化としての諸人格)の関係のアンサンブルです。まぁ,媒介
的には,どちらも諸人格(類的本質としての諸人格)の関係のアンサンブルな
のですが……。
どちらも諸関係のアンサンブルなのですが,b2はいわばアンサンブルのアン
サンブルです。b1はアンサンブルでありながら,アンサンブルのアンサンブル
を措定するという点で,単純商品流通の枠内での発生的関連(アンサンブル→
アンサンブルのアンサンブル)を指示し,これによって発生源を指示している
と俺は考えています。この点については,この程度の説明では判りにくいでし
ょうが,“[ism-study.47] Questions About "Person"”(1999/08/18
11:39)に詳しく書いておきましたので,ご覧ください。